見え隠れするアジア発の夕立雲。

こんばんは。

今週、出だしの為替市場は、決定的な材料に欠ける為か、やや動きの乏しい展開ですね。

本国のGDPがマイナスに転じた事が、一部で話題になっていましたが、日経平均は小幅に下げに転じた程度でした。

どちらかというと世界は、中国の実勢に注目している様で、本日、200日線から戻していた上海総合指数が、61.8の水準を割り込み、再び反落を始めました。

やはり、勢いよく上げてきた分、転換の素振りがあると敏感になる様ですね。

因みに本日は、前回の200日線タッチから丁度17日目でもありました。

そういえば、爆発事故もありましたね。

それ自体が、中国の経済を大きく脅かすとは考え難いところですが、この影響で、現場付近で展開している幾つかの日本企業が、運用停止や、通行止めによる輸送ストップ等の被害が報じられており、小幅に売られる場面も散見されました。

更にはバンコクで起きた爆破テロや、今夜が米国の7月CPIの発表である事も相まって、日本株は利益確定売りが目立つ展開となりました。

為替市場は、方向感出難い展開でしたが、軟調なアジア各国と関連深いユーロが、消去法で残っている米ドルと円に対して弱含んでいます。

まだ確認していませんが、恐らくこの場面では、System5が単発的に対ユーロ通貨とのペアで起動している事だろう、と予測しています。

因みに規模に寄りますが、爆破テロというと瞬間的でもネガティブシンキングが働くものですが、タイ株価指数は、元々昨年の5月以降、3波上昇してからダブルトップを形成し、その後調整地合いに入っている為、加速した本日の下げも、そのトレンドに沿ったものですので、これは想定内と言えるものでしょう。

どちらかと言えば、今後の観光需要の減退による影響の方が気になります。

(何より、多くの犠牲者に対して心が痛むみます。)

上海総合に関しては、200日線のラインが6月を高値とした半値の水準でもあり、この付近は、中国人民銀行が介入してくる目安でもあります。

ここを、もし割り込む様な事が起これば、相場が荒れてくる事が予想されます。

System5もそうですが、特にトレンド追随型のシステムを扱う人達は、取り敢えずこのラインの下抜けを期待しているのではないでしょうか。

何だか、まだまだ現物取引への固執割合の大きい日本の投資家からは、不謹慎だ、という声が聞こえてきそうです。

だからと言って、本当の金融先進国は、デリバティブを当たり前の様に駆使し、今日もマーケットを作っているという現実があります。

マーケットに参加する者であれば、これは受け入れなければなりません。

ただ、マーケットが動くからといって、人が大勢死ぬ様な悲惨な事象が起こると、それ自体を喜ぶ輩をたまに見掛けます。

間違っても、こういうクズにだけはなりたくはないものです。



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