阿鼻叫喚、世界が戦く現代相場の狂乱
こんにちは。
ここ暫く多忙で、投稿に間が空いてしまいました。
皮肉な事にその期間、相場は良いブログネタとなりそうな、狂乱振りを展開していましたね。
中国が発端となり、世界同時株安が起きていたのは皆様も既にご存知のとおり。
日経平均先物は、最高で1000円超、NYダウも1000ドル超の下げ幅を記録しました。
これに便乗して見え隠れしていたのが、高止まりしていた日本の株式市場の売り玉消化です。
株取引している人の中には、二週間前までは買い場探しに四苦八苦していた人も多いのではないでしょうか?
レンジ取引をしている投機家の人達には、絶好の相場であったかもしれませんが、GPIF等の巨額の公的資金を投入したい政府、日銀には、あまりにも適していない相場でした。
そんな最中の外部発の今回の急落は、絶好の買い場作りのチャンスとなったでしょう。
現に、上海総合をはじめとした他のアジアの株価が、時折下げ幅を縮めても、日経平均先物はむしろ加速していく始末。
急落で安くなるにも関わらず、買い玉がスカスカの為、全然反発しないという事態が起きていました。
実際、人民銀行が緊急利下げをしても日本の株価は反発しきらず、1兆4000億の市場介入によりやっと上昇トレンドが形成され、週末は、下げ幅の半値程まで急激に戻してきています。
本当に下げられるだけ下げて一気に買ってやった、という様相です。
また為替市場も、米国金利の観測が揺れ動く為、特に米ドルと円が翻弄されていました。
利上げ観測が遠退く事で、米ドルは売られ、加えて米ドルで建てられていた、日本の株式が手仕舞われる事により、円キャリーの巻き戻しが、ドル円の下げを加速させました。
そして119円を割れた途端、一瞬で116円まで下げるという場面がありました。
まるで、スイスショックを彷彿とさせる様な急落でした。
世間では、大量の追証が発生した模様です。
近年になって稀に見掛けるこの急変劇は、自動高速取引システムのものだという報道がよく出ます。
いわゆる、人口知能が下げ相場だと判断した時に一斉に大量の売りを建てるというものです。
今回は急落以前から、119円割れまで下げた事でそれが認識され、トリガーを引いたという事なのでしょう。
高速システムは、1秒間に何千ものポジションを建てる事が出来る為、瞬間取引では人間は絶対に太刀打ち出来ません。
ここ数年、ブレイクしたのに戻されるという場面が非常に多くなりましたが、これも高速システムの仕業だとされています。
System5とはあまり干渉し難い事ですが、今回の様な急落するけどなかなか戻らず、更に下げる等という相場は比較的、得意ではない様です。
普通なら乖離すればその分、利幅が大きくなるのですが、戻りが遅いと、平均線の方から近づいてくる為、利幅が小さい、下手したら損益分岐点に到達せず結果損切り、なんて事も有り得ます。
ただし、段落毎に下げれば反発が起こるのが相場の定石な為、トータルでは利益になると目論めます。
この様に、機械が蔓延る現代の市場では、安定性が重要さは、今まで以上に注目されてくるのではないかと考えています。
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