大反発、自虐的株価の這い上がり
今晩は、本日は大きな台風の上陸で、様々な地域の交通機関に影響が出ている様です。
ここ東京都心部では、お勤めに出てきている人達が帰り頃の天候具合を朝方から気にしていました。
そんな事も打ち消すかの如く、今日の日経平均は前日比、1343高という驚異の上昇をみせました。
日経平均構成銘柄全てが前日費で+となっており、日経平均株価史上、6番目の上げ幅との事です。
発端は、昨日に中国人民銀行が、追加緩和を施すという思惑が浸透したとの事でした。
以降、欧州も米国も株価指数が軒並み上昇。
日本もそれに継ぐ形となった様です。
ただ日本市場は、中国の懸念に便乗した売りも多かったので、特に下げが大きかったのですが、今日はその分と言わんばかりに、他国に比べ突出した上昇率となりました。
色々な思惑が、入り込んでくる水準となったのでしょう。
このリスクオンの状態は、世界中の株式市場に多くの円から換えられた米ドルが流入してくる事になります。
したがって、米ドルは小幅ながらも県庁通りに推移しており、加えて円が売られる事で、FXでもクロス円通貨自体にも買いが入ってきています。
中国と同じく追加緩和の思惑が蔓延して軟調地合いだったユーロもユーロドルで小反発、
ポンドドルは、今週に入ってからの反発後燻ってはいたものの、本日は欧州時間からユーロに呼応する様に堅調さを見せてきました。
昨今の為替市場は株式市場と違い、それ程大きな動きをみせていません。
やはり、今月18日のFOMCの利上げが意識されているのでしょう。
それにしても、欧州や日本等は追加緩和をするのでは・・と言われている一方で、反対向きの政策を施そうとするのは、どうも滑稽に思えます。
今やグローバルに晒されている各国の景況は、多少の差はあれど、大枠は同じ方向を向くものです。
ましてや、先進国同士で採ろうとする金融政策が真逆という状況は、どちらかに無茶が生じていると言えるのではないでしょうか。
まあ、ここ数年の先進国の金利水準の低さは、たしかに目を覆う程のものなので、これを脱却する為に米国が先陣を切る、と言われてしまえばそれまでですが・・・
本来、利上げというのは過熱している景況に対して発動する措置の筈です。
ですが、今の利上げ観測はもう半年程も前から出ており、どうも景況の方を無理矢理近付けている様に見えてなりません。
そもそも、アベノミクスはその火付け役と考えられはしないでしょうか。
日本は緩和を続けて、株高、円安を誘発していますが、今までの歴史で自国の通貨を切り下げて、本当に経済的発展を遂げた国はありません。
日本は輸出する企業製品は多くても、エネルギー資源等のライフラインは輸入に依存しています。
しかし自国通貨価値が物に対して切り下がる為、物価が上昇するという事象が起こります。
これが、国民に降り懸かる為、消費が低迷する・・・
だから、更に緩和してお金をどんどん流入させる。
最早、本来の意味でのデフレの脱却等とは程遠い蟻地獄の様な状態になってしまっています。
今回利上げされれば、米国市場が引き締められる分、拡がった金利差から、日本市場に資金が流入する等とも言われています。
本当にこれが起これば、株価はさらに暴騰し、円は暴落する事になるかもしれません。
投資家にとっては良い環境となるかもしれませんが、そこに住む国民は更に疲弊するでしょう。
また、先進国間に逆相関関係が生じていく事になる為、どうしても国間での食い合いと格差が拡がっていきます。
これの行き着くところとなるのが・・・戦争ですね。
とはいえ、やはりここ数週間強い円はともかくとしても、買いが入り易い米ドルに対し、他の通貨は軟調地合いを続けています。
相場の乖離が大きく、戻りも薄い為、System5でも保有期間が若干伸びているポジションもある様です。
ただ、今週は、幾つもの指標で下値ラインからの反発があるので、少し早いともかんじましたが、今週から収縮に向かうと個人的には見立てています。
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