節目割れ、悪材料の合わせ玉
一昨夜は中秋の名月でした。
こんな日は月の引力で、世の中の色々な事象が動き出したりするもんです。
シルバーウィーク明けは、VWの不祥事が世界中のマーケットを押し下げる場面がありました。
この問題は今も燻っており、VWが展開している各国の関連企業等にも大きな打撃となる事が懸念されています。
そんなところに昨日、1~8月の中国の工業セクター企業利益が、8.8%も下がったという発表がされ、株式市場は大きく下落。
日経平均も先物手動で、心理的節目となる17000円を割り込む事となりました。
本日の下げは、玉を買い持ちしていた海外勢のロスカットを誘発した様で、ドル円にも円の巻き戻しが散見されました。
元々、蔓延していた中国の景気失速懸念ですが、今回、指標化された事によって、これが明らかとなってしまったのでしょう。
その為か、いつもに増して株価は戻りが弱く、為替市場でもリスクオン通貨は軟調のまま推移をしています。
ただ、株式市場に比べると、それほどボラティリティが大きいわけでもなく、ドル円は結局50PIPS程の範囲での下げでした。
ただし、この様な地合いが続き、リスクオフが蔓延すれば、安全資産の一つである円へのシフトが増えてくる事も十分に考えられます。
全体相場の初動はセオリーであれば、金融セクターが一番反応しやすいのですが、最近の、特に下落時は、中国への輸出低下の懸念から、輸出関連企業がよく売られます。
これは円高懸念の表れでもあります。
何だかんだ言っても、昨今はレンジに入っているドル円相場のお陰で収縮ぎ早く、System5も細かく利益を積み上げ、先月の大相場での痛みの挽回に努めています。
今回、System5には大相場対応プログラムが追加されているとの事なので、今週控えている、米雇用統計や日銀短観等の重要イベントが切っ掛けとなる大相場を期待をしてしまうところです。
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