急転直下、明瞭不足のバズーカ砲

こんばんは。

昨今、外気は徐々に冬らしくなってきていますが、先週末のマーケットは、夏の台風の様に荒れ模様でした。

原因は日銀の緩和補完政策の発表です。

ETF3000億円の買い入れ増枠。

国債買い入れ期間、7~10から7~12年に変更。

REIT買い入れ枠、総発行口数の5%から10%へ。

かなり踏み込んだ内容です。

発表中、日経平均株価、ドル円は急上昇。

しかし、すぐに元の水準まで落ちてきました。

どうやら日銀が持ち株を大量に売却しようと考えていた様で、今回のバズーカは、その中和策として発されたものだとの事です。

いわゆる茶番ですね。

しかしその後、先物とドル円主導で、日経平均株価が急落しました。

バズーカを打った後の高値からの下落率が、海外勢が持ち高整理に動いた模様です。

拡がっていた先物と平均株価の乖離が、移動平均5日線、及びフィボナッチ2/3水準での下げ止まりで収縮し、ここに裁定取引の利ざやが存在していた様に思えます。

結局平均株価は一日で800円程のボラティリティを形成した事になりました。

金曜日の株式相場の引け時は、ドル円も全く同じ水準での下げ止まりとなっていました。

ピボットは、前日の米国の利上げがあった為、ラインが高めとなっていましたが、そこからでも、存分な利益が採れるブレイクであったと思われます。

大まかでも、バズーカ後の上昇と元水準まで下落後の二回目の下落は、判りやすいチャンスでした。

それにしても、日銀がバズーカを打つのも、が株を大量保有するのも、全て国民の税金でやっている事です。

大量の税金を、更に使う事を約束してまで、打ったバズーカの効果は、これまた大量の税金や年金基金を投入して買った株式の売却により、ものの数分で藻屑と消えました。

これによる株式の損益は公開されるのでしょうか。

もし損切りによるものだったら、大変な損失金額でしょう。

20000円上から買い込んだものであったら目も当てられません。

でも日本国民は今後、政府に増税と保障の削減を背負わされ続けるでしょう。

だからせめて、税金を大量投入して起こされたボラティリティから、利益を取ろうと模索する権利があると私は考えます。

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