2016年が垣間見得る年始の激震
明けましておめでとうございます。 皆様、本年も宜しくお願い致します。 本日は日本市場の年初オープン、株式市場の大発会です。 例年、大発会は年初という事で、市場心理は沸き立ち、昔でいうところのご祝儀相場(昨今は昔の様な派手さはありませんが・・・)とも言われる位、比較的強めの相場が形成される傾向があります。 しかし本2016年の幕開けは、非常にネガティブなものとなりました。 既に昨年時点で行き過ぎているという原油安により昨夜のNY市場は軒並み下落。 追い撃ちを掛ける様にサウジアラビアによるイランの国交断絶。 これによりサウジアラビアは、イランに寄らず独自で原油からエネルギーを精製するといった報道が流れ、原油先物市場に更なる軟調感を匂わせる事となりました。 その為、昨年からの相関関係でドル円は120円を割り込み、昨年までのトレンドラインを下抜けてきました。 そして午前中の中国の12月PMIの結果の弱さから、元々安く始まった日経平均株価が、先物始動で暴落し、一時は600円超まで下げ幅を拡大し、フィボナッチ38.2を割り込んできています。
イブニングセッションでは、先物は更に下げ幅を伸ばし、N波動値18350円を記録しました
割り込んできています。
先物に比例し為替も円高方向に傾き、ドル円も半値の120円を下抜けた後は、半値119.91は呆気なく通過し、38.2、1/3を割り込み、直近安値の118.53、その下であれば、フィボナッチ起点安値の118.02に到達し兼ねない勢いです。
ユーロ円も130円割れ、ポンド円もやや堅調ながら下げていますが、円独歩買いの為、ピポッドゾーンご用達のポンドドルは、下げの勢いは今ひとつといったところでしょうか。本日の様な相場で、設定方向がショートなら、初日から存分な利益が見込める相場でしょう。
逆向きであったとしたなら、やはり損切りポイントの見込みを着けられる事が重宝すべき点となります。 また本日は、中国が初のサーキットブレーカーを発動したという事で、上海株式市場は普段の1時間半前にクローズしてしまいました。
上海総合株価指数は6%超も下落しており、また中国の株式市場は他国への影響力も強い為、良策だとも捉えられがちですが、そもそも相場の公平性という観点で観れば、最悪な処置といえるのではないでしょうか。
日本では今回の下落幅は、大発会史上二番目です。(一番目はリーマンショックを控えた2008年) 本年2016年は、何人ものアナリスト等も言っていますが、きな臭い要素が沢山あります。 今回の大発会は2008年の様に、本年の行く末を暗示するシグナルかもしれません。
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