制動不能、人為相場のしっぺ返し

こんばんは。

年始より、中国の減速や原油安等により、株価下落、円高基調が続いています。


日経平均株価はフィボナッチ1/3を下抜け起点の安値に近づいており、またドル円は安値116.02を割り込み、115円台に突入しました。


株安が進んでも、ここ数日117円台をキープしていたドル円相場でしたが、本日は一日で150pipsも下落した事となりました。


つまり海外機関投資家のドル建てインデックスからの引き上げが本格化している模様です。

欧州時間に入ると、下値を取ったドル円が急反発した為、ストレート通貨は急落しました。


ポンドドルを扱うピポッドゾーンならショート設定であれば、早く大きく利益を取れる地合いであり、System5であればドル円が下値を取った辺りの乖離で起動していれば、短時間での利益が見込まれる地合いであったと思われます。


昨今の相場では、ピポッドゾーンは下落のトリガーが引かれた時に、System5は反発時にそれぞれ威力を発揮するでしょう。


特性が基本的に逆ですので、上手く組み合わせて使えば非常に効率的なトレードが望めます。


それにしても、本日のWTIの夜間取引(日本時間)では、1バレル27ドル台に突入する等、下げ止まる気配が感じられません。


まず中国の減速による、稼動燃料の需要減退が当初の悪材料でした。


次に、サウジアラビアをはじめとしたイラン近郊の国々がイランと国交断絶し、

欧米に経済制裁の為に原油製品を輸出出来なくなったイランに代わり、

断絶したそれぞれの国々が自国で原油からガソリン等のエネルギー精製を加速させる事となり、供給が大きくなった事。


その上に欧米のイランの経済制裁が解除されると報じられた為、原油の供給がだぶつくとの観測が蔓延する等、踏んだり蹴ったりの材料が頻発しています。


それに加えて日本は、ここ4年程、緩和政策を繰り返し人為的に株価を上げ続けてきた為、そろそろ限界が見えてきており、それを見透かしている海外のヘッジファンド等は、

追加緩和で上値を取った辺りで、待ち構えて浴びせ売りという構図が出来てしまっています。


この様な状態なので、日本株への買い意欲が今ひとつなのも無理も無いのかもしれません。

本年の相場は、1990年によく似ています。


また、本年は26(+1)年目の調整年なので、年間通じて更なる調整があってもおかしくありません。


人為的に作った相場というものは、必ずと言っていい程、適性状態に戻ろうとします。


ここ4~5年間も無理矢理上げつづけてきたわけですから、その分のしっぺ返しが来るのは摂理です。


とても範囲の大きい話ですが、System5が得意とする乖離からの収縮(反落)が、今まさに起こっている、というイメージです。


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