逆転現象、世界常識を覆す痕身の踏み出し。
こんばんは。
先月前半頃まで蔓延していたらしからぬ陽気は成りを潜め、冬らしい寒さを取り戻している昨今です。
この例年から乖離した気温が、例年並に変動、つまり乖離を収縮していく様は、まるでSystem5のロジックを観ているかの様に感じました。
先週の木曜日、まさにそんな収縮劇が起こりました。
日銀のマイナス金利導入です。
これはどういう事か、一言で言えば、国債の金利、もっと言えば日銀の当座への貸出金利がマイナスになったという事です。
本来銀行は、日銀の当座に一定量の資金を預け入れ国債を引き受けて、それを市中に売り出します。
その間、銀行も預け入れ(貸出)による金利を得る事が出来ます。
今回、その金利がマイナスになったという事で、日銀の当座には預けていると、そのマイナス分の金利が取られるという逆転現象が起こっています。
こうなると銀行は日銀に資金を預ける事に対するデメリットが発生する為、市中への融資による金利により収益の確保にシフトしていきます。
実はこれが政府日銀の狙いで、銀行からの融資を市中に拡大させ、企業の設備投資等に充当させようという目論みです。
しかし今まで、何もしなくても安定的に得ていた日銀からの金利に代わるものを正業により捻出していかなければなりません。
この様な観点から、先週末~本日にかけて銀行株は堅調な平均株価に対して総じて軟調に推移、ただし不動産等、今後融資により需要が見込まれそうなセクターは先回りして堅調な展開となっています。
ドル円はマイナス金利発表時は、約300pipsも急騰しました。
フィボナッチ61.8付近で一旦抑えられたものの、本日も大した売り圧力は見受けられません。
日経225先物も半値戻しを完遂、以前の16880円を起点に9週目の高値、17週目の安値から、26週目、N波動、チャネルラインの計算値の18800円辺りに高値を目指している様に見受けられます。
ドル円はそれに対して、若干上げ余地が少なく見受けられますが、連れ高も十分有り得るでしょう。(厳密にはこの場合先物が連れられる格好となりますが・・・)
この間、ストレート相場はやや荒れる事も考えられますので、ピポッドゾーンでは、ロング、ショート設定が入り混じる可能性があります。
基本的にリスクオンなので、ポンド円でもロング優勢とはなりそうですが、昨今デイトレ用のピポッドゾーンも開発されたので、細かい反落もターゲットに出来そうです。
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