底打ち不感、悪材料の連鎖地獄。
こんばんは。
一日の日照時間が長くなってきましたが、凍える寒さは未だ拭えない今日この頃です。
一方、今週のマーケットには大寒波が襲来しています。
欧州のマイナス金利による金融不安。
まず、8日の欧州株価が下落。
DAX指数に関しては200ポイント超の下落となりました。
ニューヨークでは、WTI原油先物価格が30ドルを割り込み、全面円高基調へ。
ドル円は一気に200pips超下げる事となりました。
そして昨日の日本時間では、長期金利がスイスに次いでマイナス金利に陥ったとの事で、日経平均株価は900円超の下落。
先物では直近安値とダブルボトムを形成する事となりました。
ドル円も一時114円代に推移しています。
後場寄り直後にボラティリティが拡大した為、日経VIに数分間サーキットブレーカーが発動する事態となりました。
その後の欧州、米国共、下げ基調が緩まり、日本時間でも寄り付き直後は日経平均株価も一旦プラスでの推移を見せました。
しかし5分足のレンジの上限は越えられず跳ね返され、一時600円を超える下げ幅を見せ、二度目の金融緩和を敢行した2014年10月依頼の15000円台に突入しました。
損失確定を迫られたヘッジファンドの売りが大量に出ていたとの声も散見されています。
先物のダブルボトムが崩壊した事により、二つ前の安値16880円起点のである26週目に当たる高値18940円を目指すという構図は崩壊した事になり、新たな下限を探る展開となりました。
昨今の相場はショート設定であれば、ドル円が日本時間終了後に持ち直す場面も見られた為、ピポッドゾーンでは、欧州懸念、及び離脱が懸念されている英国ポンドも激しく下げから観ると、大きく利益を採れる局面であり、また、System5でも戻りから25日線に跳ね返されている為、ショートの収縮狙いが発動しています。
ただ、ドル円が下値水準を軒並み割り込んだ為、次の下値目安が105円台までほぼ真空状態となっています。
当然、欧州の現状等を加味すると、ユーロやポンドも更に大きいボラティリティを見せる可能性が考えられる為、ポンドドルの様なストレート通貨での下落もリーマンショック時の様に多く発生すると思われます。
今回、日本も同様ですが、それより以前にマイナス金利を刊行していた欧州の金融機関が四苦八苦している事が懸念されています。
企業融資により得られる金利の指標となる短期金利がマイナスとなっている上に、銀行であるが故に、マイナス金利で元本価格が上がっている国債の購入を止めるわけにいかないというジレンマに陥っています。
また以前より取り沙汰されていたドイツ銀行の利払い不履行の懸念が再燃しています。
ドイツ銀行は南欧危機や、VW救済の融資を引き受けていたり、自行も中枢資金拡充の為に発行している社債が大量にあります。
しかし収益の主となる貸出金利が低下し債券価格が暴騰いる為、債務利払い等に対して苦境に立たされています。
ドイツ銀行の総取引量は、ドイツのGDPの20倍にも上ります。
ですので、この巨象が揺らぐ事に世界が懸念する事は必然であり、万が一の事があれば、衝撃はリーマンショック以上のものとなるでしょう。
因みに日本では、中央銀行(日銀)が市中銀行から買い取る国債価格は、欧州のECBと違い今のところ上限が存在しません。
この買い取る為の資金は、国民の税金です。
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